先日軽く燃えて以来、診断士とのシナジーを発揮するってなんだろうなと考えている。
シナジーとは1+1が2になることではない。
シナジーとは
1 筋肉などの共動作用。または、薬品などの相乗作用。
2 経営戦略で、各部門の相乗作用を活用した効果として利益を生みだすこと。
デジタル大辞泉
とのことであるので、私がここに書くのは当然2のことを指しているし、皆がシナジーシナジーというのはもちろん2のことだろう。
そしてさらに相乗作用を見ていくと
二つ以上の要因が組み合わさると、単独のときの作用の和よりも強力な作用を発揮する現象。
デジタル大辞泉
とのことである。
つまりは、診断士の資格を持っている、もう一つ〇〇の資格を持っている、というだけでは1+1にしかならないので、相乗作用は働かず、ひいてはシナジーも発揮できていないということになる。
診断士のおべんきょした人ならシナジーは相乗効果を発揮するものだという認識はあったと思うけど、イメージしているシナジーは1+1になっていないか?
例えば、診断士と社労士のダブルライセンスが、ある仕事では経営相談乗ります、またある仕事では労務の相談に乗ります、これでは1+1でしかない。
賃金制度をこう変えましょう、その結果収益としてはこのような変化があるのでやるべきです、従業員の不満はあーやってこーやって(二次試験の事例1的な)説得しましょう、みたいな話になってようやくシナジーを発揮したと言えるであろう。
ということを認識していますかね?無闇やたらと目的もなくダブルライセンスを狙う人は。
経営の話だけであれば診断士などなどが、労務だけの話であれば社労士が、それぞれ市場には溢れてるわけですよ。ダブルライセンスのシナジーなんてそうそう簡単に働くものでもないし、希少性を発揮するシーンなんて限られてくると思います。
診断士×IT
炎上した燃料になった診断士×ITの話だけど、これこそもうほんとにシナジーなんか働く場面って相当レアだと思うよ。
ワイも元IT系の人間としていろいろ考えてはみたものの、やっぱ相当なレアケースでもない限りないんじゃないかなと思う。
まあでもぱっと思い浮かぶのはIT投資に関する費用対効果みたいなところか?でもこれ別に診断士じゃなくても、情報処理技術者試験に合格していなくても出せるよね?診断士である必要もITストラテジストである必要もどっちもないよね?
うーん、いいすぎか、なくてもいいけど、診断士であれば多少ITに疎くてもできそう。ITストラテジストで経営まるでわからないと難しそう。
全然煽ってるつもりもないし本気でわからないから教えてほしいんだけど、マジで診断士×ITストラテジストでシナジーが働くのってどういう場面?わりと真剣に考えたけど思い浮かばんかったわ。
診断士がITの仕事するとか、IT極めたあと経営の勉強したから診断士の勉強するとか、まあやっぱそれ1+1ですよね。
診断士がITの知識もあったほうがいい、というレベルでは1+0.1とか0.2とかでシナジーには程遠い。
正直いってこんなもの当たり前の話であって、持っていて無駄な知識など存在しない。そのためどんな知識であっても「持っていたほうがいい」のは当たり前の話である。
しかし人間の時間は有限であり、無駄な知識はないとはいえ、そこに優先すべきものは存在する。
ITに限らずやけど、本当にどういうところに診断士×○○でシナジーが働くのか、知りたいわ。
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