結論から言えば「ほぼつながる」ですね。
たかだか1年ちょっとの実績、ほとんどが補助金で、ちょっとした相談が少しだけのぺーぺーの診断士の実績ですが、二次試験もよくできているもんだなあと思います。どんな診断士を国が求めているのか、なってみると本当によくわかります。
どんなふうにつながるのか見ていきましょう。
どうつながるの?
共通するものは
試験対策ではSWOTは必須ですが、実務でも現状分析をするのにSWOTはよく使います。特に事業再構築ではSWOTとクロスSWOTを使用した現状分析は鉄板のようです。とはいえSWOT分析すればそれでOKなわけではなく、強み弱み機会驚異は当然のようにベースとしてあるような感じですね。SWOT使わない派の先生であっても、強みや弱みなんかはもちろん把握した上で別のツールを使ったりしますしね。SWOTはツールというより基本的な概念という感じもします。
まあ、でもワイは受験生の時はキッチリSWOTなんかやらんかったけどな、2019年の事例2のように、SWOTが問題そのものではない限りは。
強み・弱みを補助金申請書に書く際は、「その後活かせる・解決するようなものを書く」みたいな思考は試験対策でやったのが役立っています。補助金の申請書にだって強みいっぱい書きたいところですが、枚数も決まっていますしね、特に絞って書く必要もあります。
事例1
事例1的な話は、補助金ではあんまり使わないかな、、経営相談ではたまに使いますねー。起業する人向けの相談を受けることが多いのですが、人事的な話になると「さちのひもけぶかいねこ」フレームは使います。人材定着のために、権限与えてみよー、とか、資格勉強補助してやる気あげてみよー合格したらお祝い金あげよー、とか。
それくらい。もっと本格的に人事的な相談を受ける人なら活用できる場面もあると思うけど、賃金制度とかの話になってくると社労士がやる話だし、診断士でそこまで深く関わることあるんかな?という気もします。
事例2
事例2的な考え方はいろんな分野で使えます。俗に言う「ダナドコ」ですね、本当によく使います。起業したい、新商品作りたい、新しいサービス始めたいと、開発からマーケティング、宣伝広告まで、どんな業種どんなフェーズでもダナドコは汎用性高いです。これは試験勉強でちゃんと学んでおいてよかったなあと思いますよ。先人の知恵に感謝します。
事例3
事例3は意外なことにあまり使わないですね。生産計画して生産統制して、、みたいなのは使いません。工程分析なんかはしたりしますけど、これ事例3に限った話じゃないですし、どんな業種であっても工程の分析はしますよね。だって分析しないと補助金で新しい機械買っても何がどう改善されるかなんて書けないもの。
ちなみにですが、受験生は事例3で聞いたことのない機械の名前が出てきてアタフタするとよく聞きますが、機械の名前なんて試験対策の中で抑える必要はないですよ。事例3の機械の名前に限った話じゃないですが、基本的にどの事例も特定の業種の知識がなくても解けます。ヒントはもりもりあります。特定の業種が必要なら、おじさんが大多数を占める診断士試験でネイルサロンの問題が解けるわけありません。
なのでマシニングセンタってなんやとか、試験中に悩む必要はありません。勉強中も気にする必要はないですが、今はまだ二次試験まで時間があるのでyoutubeで見てみればOKです。ただ、毎年のように出てきて運営管理でも頻出のNC、CNC、CAD/CAM、CAE等単語は押さえておいたほうがいいですけどね。それがわかっていれば機械の名前を知らなくて解けないなんてことないと思います。基本的な単語さえ押さえておけば、NC旋盤でもNCフライス盤でも、試験中に旋盤ってなんや、フライス盤ってなんや、なんて考える必要ないもの。
ただ診断士になって補助金書きたいのであれば機械の知識は必要になってきます。私自身も最近やっといろんな機械の勉強しています。診断士になってから勉強すればいいので、受験生が試験対策でやる必要はないと思っています。
事例4
PLやBSは必須です。あとキャッシュフローですね、これも必須。何をするにしても必須も必須。収益のシミュレーションなんかやるのに簡単なものをちゃちゃっと作れないと困ってしまいます。各種指標もそれなりにぱぱっとできないとね。
ですが、NPVとかデシジョンツリーとか全く使わないです、、まあでもデシジョンツリーは試験に出てくるようなものじゃなく、概念的なものというか考え方というか、そういうのは財務・会計の分野に限らず、何でも使えると思いますけどね。そもそも、未来の事象をあんな問題の通り確率で割り出せるわけもないですしね。
NPVも投資とか扱う人は使うことあるんかな。今のとこ他の診断士の先生からも「えぬぴーぶい」という単語すら聞いたことないです。
ま、NPVもデシジョンツリーも、本番でちゃんと解く必要ないですしねー、あんなの初見の80分で解けるわけないですし、解けるわけないので部分点狙いが正解です。
まとめ
試験に出るということは、やっぱり必要だから出るんです。ま、全てがそのまま実務で使うとは言いませんが、どれが使えてどれが使えないかなんて、受験生のときにはわからないもの。「全部診断士になったら必要な知識なんだ」と思えば、多少勉強へのモチベーションも変わるのではないでしょうか。
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