散逸構造理論

昨日はお世話になっている先生と飲みに行った。若手を育てたいと言ってくださる先生で、意欲ある若手を先生に紹介したところぜひとのことで、診断士の卵と私と先生と3人で飲んだ。

親分肌という感じの先生ではあるが、古き良き時代の武勇伝や、考え方の芯となる部分の話がおもしろい。中小企業診断士としてもベースとなる考え方が決していかにも診断士・コンサル向けの教科書・参考書から得るのではなく、実に様々な書籍、人物から着想を得て、解釈し、身につけているので、そういった部分の話がおもしろい。

昨日もいろいろおもしろい話があり盛り上がったがとても共感できたのがイリヤ・プリゴジンの散逸構造理論の話であった。

散逸構造とは

散逸構造(さんいつこうぞう、dissipative structure)とは、熱力学的に平衡でない状態にある開放系構造を指す。すなわち、エネルギーが散逸していく流れの中に自己組織化のもと発生する、定常的な構造である。イリヤ・プリゴジンが提唱し、ノーベル賞を受賞した。定常開放系非平衡開放系とも言う。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%A3%E9%80%B8%E6%A7%8B%E9%80%A0

うーん、よくわからない。ノーベル賞も受賞した生命の神秘を解き明かすのに大きな進展があったそうな。散逸構造を全て理解したわけでもないし、酒飲みながら聞いた話なので理解があやふやな部分もあるかとは思うが。要はこういうことかと↓

エントロピー増大の法則によりエントロピーが増大すると秩序がなくなり無秩序となる。自然に起きる作用で秩序構造が破壊され秩序が生み出されることがない。しかし、エネルギーを外部に散逸させて、エントロピーを外部に捨てることで内部のエントロピーを減少させると秩序が生まれる、ということらしい。

これが診断士とどう関係するかというと、新しい技術、流行が生まれるとなんでもかんでもすぐ飛びつく人がいるが(無秩序)、取捨選択し不要なものを外部に散逸することで内部に秩序が生まれる、ということになる。

なるほどな、と。解釈合ってるかはわからんけど。

確かに診断士の世界にはあれこれ手を広げているひとは多いように感じる。あれこれ手を出しすぎていると感じている人で全てを両立できている人もいない。あれもこれもと興味を持つことも大事かもしれないが、取捨選択し本当に必要なものを自分のキャパで取り入れないことには無秩序となり、知識や経験にレバレッジは働かない。

この理論が合っているかどうかはともかくだが、科学的に説明できるという点でとても興味深い。こういう自分にない観点の話が聞けるから酒の場の話はおもしろい。

診断士試験に合格すると「診断士になるならこれ読んどけ」的な本を読みましたツイートをたくさん見た。ワイも読んだ。しかし物事の本質はそんな教科書だけじゃなくて、ヒントにしようと思えばいろんなところに転がってるんだなと感じた。散逸構造理論だってノーベル賞取ったって聞いからてっきり経済学賞だと思いこんでたけど科学賞だったしね。今では経済学や社会学に応用されてるみたいですが。

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