中小企業診断士と新たなるひよこ食い

この記事でわかること

  • ひよこ食いに気をつけよう
  • ひよこ食いもすべてが悪いわけではない
  • しっかりお金と情報の流れを整理して、食うか食われるか決めよう

令和2年度の診断士試験合格者の皆様おめでとうございます。口述なんて落ちるものじゃないけどこれで一安心ではないでしょうか。

診断士として生きていくならまだスタート地点に立ったにすぎません。これから勉強していくことがたくさんあります。ですがそれらは試験勉強と違って誰かが筋道を立ててもいないし、やっていることが正解かどうかなんてわかりません。がんばっていろいろ勉強していきましょう。

もう試験合格から1年経つんだな、と思いますが、ほんと毎日毎日が勉強です。今の所勉強が苦になったことはないですが、まだまだ足りないことばかりだなと実感する毎日です。

ひよこ食い

士業といえばひよこ食い。もともとの語源がどこにあるのかはわからないですが、開業したばかりの個人事業主や資格保有者を食い物にしたビジネスと言われています。はっきりとした定義はないですが、「◯◯すれば仕事が取れる」というものが多いように思います。

診断士の世界は一年生や独立したばかりの人をターゲットとしたセミナーや団体がたくさんあります。私はそれらのどれにも属していないし参加もしてないので、実態もわからないのに噂のレベルでそれらのセミナーや団体が「ひよこ食い」だとブログ上で断言するつもりはありません。「ひよこ食いちゃうかーこれ」と思うようなものはたくさんあります。個別に聞かれれば「それはひよこ食いっぽいね」ということはお伝えします。

正直言ってひよこ食いっぽいねと思うようなセミナーや団体はたくさんあります。試験に合格したばかりではわからなくても、2,3ヶ月もすれば「あー、やっぱそうだね」と思うところはたくさんあります。

ひよこ食いの全部が悪いわけじゃない

ひよこ食いも定義ないのでアレですが、費用がかかること、買い叩かれていることすべてが悪いとは思いません。0か1かは全く違いますので、多少買い叩かれようがそこでしかできない経験や得られない知識もあるかとは思います。メリットが上回れば全然ひよこ食いではないですし、コスパが悪いからひよこ食いということではありません。

ただやっぱりそれも初回1回か2回。継続的に買い叩かれていたり著しく低い単価でコキ使われていてはひよこ食いではなくひよこ側が単なる無能です。騙す方より騙される方が悪い世界です。

費用はかかるがそこで得られる経験は果たして見合っているのか、それは自分で判断する必要があります。決してひよこ食いのすべてが悪いわけではなく、ひよこ食いとわかった上で逆に食ってやればいいのです。

まあでもひよこ向けを謳っていて手数料とってるとこがあればひよこ食いだと思っていいと思います。ホイホイ参加する前にそのお金と情報のフローを考えてみましょう。得られる情報と経験は本当にその費用を払っても上回る価値があるのか。人を勧誘すればするほど儲かるポジションがあるとすれば、やっぱり怪しいです。

とはいえ優良なセミナーや団体だって結局は先生のお金儲けですからね。中には無償で素晴らしいセミナーを開いてくれる奇特な方もいらっしゃるかもしれませんが、結局経済活動なんて金儲けですし、そのこと自体は否定することでもだめなことでも全くないです。その金儲けセミナーでもピンキリあるのでそこを見抜かないと食われてしまうのです。

ズブの素人ではなくて一応国に認められた経営コンサルタントがひよこ食いされちゃうなんてこんな悲しいことありません。

新手のひよこ食い?

最近、診断士界隈でもいろいろなビジネスが横行しています。診断士を必要な人にマッチングしたり、補助金をチーム組んで書くということをやっていると聞きます。いわば手数料ビジネスです。

補助金を複数人チームでやるって何なんやろ。詳細まで突っ込んで知っているわけではないですが、持続化補助金なんかボリューム的に分担してやるものでもないし、逆に分担するとやりづらいと思う。

そして報酬いくらになるのでしょうか。こういうビジネスってだいたい手数料とってますしね。手数料取られて、申請書のチェックをしてもらえるのであれば最初はいいと思いますが。。10万の報酬だとしてまず1,2割を手数料として取られ、報酬を人数で割る。そして残るのはいくらでしょうか?個人的に得られる経験と報酬はメリットを考えても合ってないと思いますね。

もの補助なんかであれば分担作業や、事務局的なポジションの入る余地はあると思うんですけどねえ。でももの補助なんか、得体の知れないひよこに回してくれるでしょうか?もの補助は金額も大きいし採択率も高くないし、たとえ自身のリソースがいっぱいで手が回らないとしても、ネット上でひよこに回すくらいなら知り合いの経験あって確実な仕事をする方にまず相談すると思うのですが。なのにまずひよこを集めひよこに仕事を振るってどういうことなんでしょうか?

全国の見ず知らずのひよこを鍛えたいという奇特な方が多いのでしょうか?であれば大変結構なことだとは思いますが、個人的にはとてもそうは思えず。。このような思考が先回るため、最近勧誘激しい各種団体のどこにも問い合わせていません。問い合わせてもいないからわからないこともある気はしているけど、怪しいなあと思ったら近づかないのもひよこ食いに合わない方法の一つです。

まとめ

ひよこ食いは使い方を間違えなければ決して悪いものではありません。診断士試験に合格したともなれば様々な勧誘が待っています。なんでもホイホイ参加するのではなくて、本当に有用か、食われないか、ということは考えて参加することをおすすめします。

診断士一年生に有名なあんな団体、こんな団体でも、ひよこ食いと思しきものはいっぱいありますよ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました