二次試験まであと10日となりました、もうラストスパートの時期ですね。
今年はオリンピックとコロナの影響で異例ずくめの試験です。試験があるかどうかわからない中、ここまで突っ走ってきた皆さんを尊敬しますし、試験当日に全力で挑めることをお祈りしております。
コロナの影響で、家庭や職場の関係で万が一どころか億が一でもコロナに感染するわけにはいかず受験を辞退した方もいらっしゃるかと思いますが、私はコロナ以外の理由で受験を辞退するのは基本的にナシだと思っています。
受験料の返還や、一次試験合格による二次試験受験機会の繰延が可能だからといって、受験を先延ばしするようでは永遠に合格レベルに近づかないと思っています。ただでさえ今年は二次試験の準備期間が1か月長いです。例年でもストレート合格する人もいるのに、この1か月はとても大きく初学者であっても合格レベルにもっていくには十分な期間です。
これで準備不足という人は、来年10月までに合格レベルにもっていけるのでしょうか?だらだらと1年勉強しても意味はないと思います。コロナ以外の理由での受験辞退はただの逃げですね。
検温は絶対に受ける
一次試験に続いて二次試験も検温を実施します。検温は絶対受けてください!
しつこいくらいに協会からもアナウンスがあったにも関わらず、一次試験の際に検温を受けなかった人が一定数いました。運営側の問題、会場の問題で検温をしていない入り口があったようで、そこから入った受験生もいたようです。
二次試験は必ず入り口で検温を実施しているか確認し、検温をしているところから会場に入ってください。検温を受けていないことがバレたら試験開始後でも検温に行ってもらいます。運営側が受験票を確認するのは試験開始後なので、そのタイミングでしか検温を受けているかどうかがわからないので。
一次試験でも経済の科目の途中で検温に行った人がいます。私がいた会場でも結構な数の人が途中で検温に向い5,6分ロスしました。一次試験の経済の科目であれば5,6分のロスはカバーできますが、事例1で5,6分のロスは正直言って致命的です。検温だけは絶対にぜーったいに受けてから会場に入りましょう。
今から10点上げる方法
今から点数を上げるために、それは準備をすること。特に心構えの面です。
見たことがないパターンの問題に慌てる必要はない
特に事例1なんて、毎回毎回見たことのないような問われ方、受験生を惑わすような問われ方をする問題が出ます。ここまで過去問を解いたみなさんならわかると思いますが、絶対出ます。
問題文を見る→初めて見る問題だ!→あたふた(5分間フリーズ)と、言う人がそれなりにいると聞きます。正直言って何を勉強してきたの?と思います。ただの準備不足ですよ。予め見たことがない問題が出るとわかっていたら慌てる必要なんてありません。だって絶対出るってわかってるんだもん。
去年だって「最大の理由」を2回問われました。「あー今年はこう来るのね」と思っただけで慌てることも思考を止めることもありませんでした。また第1問で「成功しなかった最大の理由」、第5問で「組織改編を見送ることとした」ときても「あーいつもと逆のパターンですねえ」くらいにしか思いませんでした。
たまに事例2のコーズ・リレーテッド・マーケティングのような、平成25年の事例4のようなクソ問の嵐のような、本当に不意打ちで戸惑うことはあっても、事例1であたふたするのは準備不足です。何回も言うけど絶対に出るからそういう問題が事例1は。
今年どんな問題が出るかはわかりませんが、「どんな問題が出ても慌てる必要がない」と構えておけば当日慌てることもありません。どう対応しようか困っても、できる問題からやれば自ずと使わなかった与件文が浮かび上がります。落ち着いてやれば解けないことはありません。慌ててしまっては平常心に戻すのも大変でしょう。
みんなできないから大丈夫
見たことがない問われ方をした場合、その問題が初見なのはあなただけでなく全員同じです。全員が解いたことなく、同じ条件です。「こんなの解けないよ」と思っているのはあなただけでなく全員同じです。そこで慌てて点数なんか取りにいく必要なんてない。ヘタして0点になってしまうくらいなら無難な解答に終わったとしても相対評価なら平均より上だったりします。
相対評価の試験なので、思考停止せず、見たことがない問題でも慌てず変なことを書かなければ5点くらいは簡単にあがります。はい、これを読んだ人はもう事例1で慌てることはありませんね。
二次受験生の方はもう過去問解きまくっているので、どんな答案を書けば合格するのかわかってきているのではないでしょうか。ふぞろいの再現答案みたいなの書けないよーって思っている人も多いかと思います。正直言ってあんなすごい解答を試験中に書いている人ほとんどいないですよ。出回ってる再現答案なんて脚色・細部修正済みのものがほとんどなので。これが当日に作成した再現答案、事例1合格答案のリアルです↓
どうですか?ショボイでしょ。でも実際こんなもんなんですよ相対評価だから。これで69点ということは、他の人はもっとひどかったんだなと想像できます。大丈夫、みんなできてないから。
ファイナルペーパーはひと目でわかる内容で
中小企業診断士試験と言えばファイナルペーパー。力作のファイナルペーパーも見かけますがあんなもの全く不要です。試験直前に振り返るものなのでぱっと見てぱっと頭に入るようなものでなければ何の意味もなしません。
ファイナルペーパーなんて作っていない!という人も別に慌てて作らなくても十分です。そんなもの作ってる暇があればNPVの解き方の練習でもしましょう。
私が用意したファイナルペーパーは、もう実物はとっくに捨てましたが、例えば事例1ではこんなもんです↓
- 惑わす問題が出ても慌てない、どうせみんなできない
- 100点は狙わない、確実に60点を取る
- 茶化、さちのひもけぶかいねこ
- 40分立ったら解答を書く
改めて振り返る必要もないことだが絶対に忘れてはいけないものだけをごくごくシンプルに。紙一面にビッシリ書いても絶対に頭に入らないので。目が疲れるだけもったいないです。特に二次試験なんて直前に詰め込んだところで点数ほとんど変わらないですしね。
事例4で紙一面にひたすら各種指標と計算方法を記入している人を会場でも見かけましたが、まさか皆さん試験直前までこんな計算式が頭に入ってないなんてことないですよね?今までの練習で自分が間違えがちな指標を試験中絶対間違えないように1つ2つ書くのならともかく、網羅的に全部書く必要があるのならそれは勉強不足ですね。
まとめ
あと10日で長いような短い戦いも終わります。過去問ももう何周もしてやることがなくなってきた人も多いのではないでしょうか。事例4の計算問題は毎日忘れずにやってほしいですが、あとは準備をし、心を整えて万全な精神で本番に挑んでほしいなと思います。
コメント