聞かれたことに答えよう

私は聞かれたことに聞かれたことで返さない人間が苦手です。

この前、少し社内でトラブルがあったのですが、トラブルの原因と再発防止策を講じるため皆でいろいろ話をしていたのですが、ある部門の担当者が他の人の質問に全く回答になっていない回答ばかり繰り返すのです。正直私には理解ができませんでした。他の人の質問の仕方がおかしいのであればわからくもないのですが、私には5W1Hの質問で、質問者の質問の意図もしっかり理解できるように見えるものばかりでした。

「お昼ごはんは牛丼にしますか?カレーにしますか?」
「今日の夜はテレビで野球を見ます」

まじでこのレベルで意思疎通が図れないのです。この手の質問で「昨日は焼肉食ったからなあ」(牛肉はやめてカレーにするか)みたいなみなまで言わん答え方する人間もいますけどまだ意思は汲み取れます。毎回毎回ど真ん中にどストレートで回答しなくても、せめて相手の質問の意図や考えを理解しようとしないのか、本当に私は理解ができませんでした。小難しいことや相手の意見なんか聞いてないんですけどね、事実を事実のまま話してもらえればいいだけの話なんですが。

挙句の果てその人は「これ以上こちらで何を答えればいいのですが?」とかのたまってきたのですが、何も答えてないし何回も聞いてるやん、、としか思いませんでした。本人の中で回答したつもりでいたのがさらに驚きでした。私の質問の仕方が悪かったのかもしれませんね。反省もしましたが世の中にはいろんな人がいるんやなと思いました。

二次試験も聞かれたことに答えるだけ

これからの時期、初めて二次試験の問題を解く人も増えてくるでしょう。「何を答えたらええんや、、」という人ばかりでしょう、私もそうでしたし、他の先輩もみんなそうでした。

シンプルに考えればいいんです「聞かれたことに答えればいい」ただそれだけなんです。一次試験に合格したみなさんは一定の知識は担保されているのですが、一次の知識なんてひけらかす必要もないのです。二次で必要な一次知識なんて限られますから、改めて復習なんかしなくても必要となった部分だけ再確認する形で十分です。

高得点回答、素晴らしい回答というのは聞かれたことにド直球で回答しています。難しい知識も使わずにコンパクトに。高得点ほどノーマルな回答なんです。

二次試験といえば鉄板の参考書が「ふぞろいな合格答案」です。

以前にも書いたとおりですが、ふぞろい流で採点して〇〇点!というのは何の意味もないです。いや、意味がないと言っては語弊があるが、それより聞かれたことに答えているか、日本語として通じる文章であるか、のほうが大事です。聞かれたことに答えて尚キーワードが充実している、でないとダメです。

よくふぞろい流で高得点だった!という解答も見たりしますが、ふぞろい流で高得点だったらといって日本語として問題ないかどうかというのは別問題です。ふぞろいは一つの採点基準の軸としては参考にできる点はあるものの、そこにどっぷりとハマっては本試験での高得点からは遠ざかると思っています。効果的なふぞろいの使い方は上記の記事でも書いてみたので参考にしてください。

「聞かれたことに答えるなんて簡単やろ!何が大事やねん!」と思うかもしれませんが、80分という時間制限、100文字という文字数制限の中、これができていない人が多くいます。合格者だって完璧にできるわけじゃありません。

始めのうちからキーワードばかり意識し、聞かれたことに答えていない解答ばかり作ってしまうとなかなか点が伸びず苦労してしまうと思います。最初の第一歩はまず「聞かれたことに答える解答を作る」を意識して始めるとどんどん点は伸びていくと思います。キーワードは聞かれたことに答え、しっかりした日本語があって初めて評価されるものです。聞かれたことに答えることがすべての問題でできたのであれば、ほぼ合格に近づいたと言っても過言ではありません。知識やキーワードなんてものはその後で十分なのです。

まあでも一般的な社会人の中ではかなりレベルの高いほうである診断士受験生でも「聞かれたことに答える」が難しいのであれば、普通の社会人全てに「聞かれたことに答えろ」を要求するのって難しいことなのかなあと思いました。こっちのヒアリングスキル、答えやすい状況を作り出すという工夫も必要ですね。

さいごに宣伝

聞かれたことに答えているか、日本語としてわかりやすい文章になっているか、は自分で解いて自分で確認してもなかなかわからないものです。そこで他の人の客観的な目があると効果的です。

二次試験は受験生同士で勉強会を開いて、相互に解答を確認し合うというのが有効な勉強法です。

・他人の解答を見て良い点はぜひとも参考にしつつ
・自分の解答に客観的な意見をもらう

最高の勉強の場です。できれば実際に一つの場所に集まっての勉強会が望ましいのですが、地理的な条件やコロナの関係でなかなか集まっての開催が難しいかと思います。そこでオンライン勉強会の出番です。

私も運営として携わっているココスタでは毎週勉強会を実施しており、1回につき1つの事例の中から2問程度、自分の解答やなぜその解答を書いたのかを説明、良いところや直したほうがいいところをお互い指摘し合うという勉強会をオンラインでZoomを使って開催しています。

オンラインの勉強会のいいところは日本中(世界中)のどこからでも参加できることや、リアルタイムで意見を交わすためしっかりした予習が必要、かつコメントの瞬発力を求められることです。私は受験生として参加していた頃はこれがとても良かったなと思っていて、一つの与件文に対する理解も深まりますし、その場で意見を出すという点でとても鍛えられたと思いっています。オンライン勉強会ですとテキストでの意見のやりとりをするところも多いですが、その場合ゆっくり他人の解答への意見を考えられますからね。

とはいえ勉強会も役に立たないものもあるという話を聞きます。勉強会で非建設的な意見ばかりを出すクラッシャーがいたり、否定的な意見を受け入れない場だったり、意見交換でなく傷の舐め合いばかりしている、合格者が役に立たないという話も聞きます。

ココスタの今年の勉強会に何度か私も参加しましたが、これらの問題は一切なく、大変建設的な場と手前味噌ではありますが、「今年も良い勉強会だ」と思ったので宣伝いたします。受験生支援コミュニティとしては後発ですが、勉強会の品質の高さや、質問や雑談等のコミュニティへの参加しやすさについてはどこにも負けていないと思います。

皆様の参加をお待ちしております!

コメント

タイトルとURLをコピーしました