今からファイナルペーパーは作らない!ファイナルペーパーの目的を考えましょう

Twitterで書けばいいかと思ったけど長くなりそうでしたのでブログ記事にします。

ファイナルペーパーって中小企業診断士試験で生まれた言葉らしいですね。なのでちゃんとした言葉の定義があるものではないのですが、ざっくり言うと試験直前に見直す紙、ではないでしょうか。

もう次の土日試験なのにファイナルペーパーなんて知らなかった!ファイナルペーパー作ってない!という人、安心してください、そんなもの作らなくても大丈夫です。

「ファイナルペーパー」でググったり、SNSを検索すると超大作が出てくることがありますが、そんなものに驚き慌てる必要なんて全くありません。その理由を今回の記事で紹介します。

なぜ作らなくても良いのか

ファイナルペーパーというと、試験前に見直しができるようにまとめた紙であるのですが、ファイナルペーパーにこだわる人は紙一面にビッシリ詰め込んで作成します。場合によっては何ページにも渡って。正直言って、紙一面にビッシリ書き込んだところで試験前の緊張した時間に必要なことや大事なことだけを振り返ることなんかできないし、確認するために読むと言うより、字面を眺めるだけになりがちで何にも頭に入らないです。

そもそもビッシリ書き込んで試験前に大量に振り返ることがある時点で勉強不足です。

ファイナルペーパー作成を目的にしてはならない

SNS等を見ていての感想ですが、大作のファイナルペーパーを用意している人は、ファイナルペーパーを試験直前に見直す目的ではなく、「ファイナルペーパーを作ること」が目的になっている人が多いようです。もはや目的を見失っており、目的と手段がごちゃごちゃになっています。ファイナルペーパーが力作であろう、キレイあろうが、大量であろうが、試験の点数に加味されることはありません。

ファイナルペーパーの存在自体は否定しない

ファイナルペーパーが全部無駄だとは思いません。試験直前に見直すものなので、試験直前に超短期記憶に突っ込んで、試験開始5分で忘れてしまう方法です。これは私も経営法務の科目でやりました。

何度やっても覚えられない表があって、その表だけをファイナルペーパーとして試験直前にひらすら読んで目に焼き付けました。試験開始と同時に問題用紙にその表を再現して作りました。そして問題をひと通り見てその表を使う問題を探しました。が、その年その表を使う問題は出題されませんでした。だけどそれでいいんです。なんでもかんでもファイナルペーパーにしちゃってたら本当に必要なものが頭に入らないから。

ファイナルペーパーって正直これくらいじゃないと本当に役に立たないと思います。膨大な内容を紙にまとめるということは、今更覚える必要のないことやまとめる必要のないことまでまとめてしまっていると思います。となると本当に必要なところの復習にならないし、そもそも作る時間が圧倒的に無駄。そんなもの作るくらいなら苦手な問題の解説文の写経でもしてたほうが頭に入る気がします。

試験直前に今更覚え直すこともないことなんて見る必要ないし、100%解ける分野と20%しか解けない分野なら、試験対策として短期記憶でどうにかするのは当然後者です。

というわけでファイナルペーパーをこれから作りたいと言う人、二次試験や来年の一次試験に向けてファイナルペーパーを作ろうとしている人、他人の作ったファイナルペーパーを見て驚く必要はなくて、自分のできないこと・わからないことを試験直前に振り返ることのできる量で作れば十分なのです。

試験がまだ先の人へ

ファイナルペーパーを作ることを目的にする必要はありません。私は普段のまとめのノートなんかもわざわざ作る必要なんてないと思っています。ノートなんてプロが作ったテキストや講義を、素人の自分が素人なりにまとめたものにすぎませんので。講義や勉強内容をまとめたノートを作るくらいなら、テキストに直接追記していくほうが効果的だと思います。そうすればテキスト振り返るだけでいいですからね。

SNSとか、特にインスタを見ていて見てこのノートの使い方いいなあと思ったのは、青字でテキストをひたすら写しているものです。「青ペン書きなぐり勉強法」ですね。

診断士受験生でもこの方式で勉強している人がいて、あそこまで書きなぐってるのすごいなーと思います。診断士試験においては青ペン書きなぐり勉強法はあまり多数派ではないようですが、私はこの人応援しています。私も二次試験の時これやろうとしたんですよねー、すぐ断念したのですが。なので続けられる人がすごいと思いますし、良い結果が出て欲しいと思っています。次に資格試験の勉強をする時、インプットはもうこれにしたいと思っているんですよね。本読んだだけで頭に入るほど要領よくないので。

話はそれましたが、普段の勉強からファイナルペーパーの作成なんて意識しなくても何の問題もありません。試験直前に、どうしても覚えきれない、何回も間違えてしまう問題(ABランクの問題であれば。DEランクの問題なら捨てていいです)を超短期記憶で詰め込むために一目で入る範囲で直前にまとめればよいかと思います。

できないところ、わからないところをまとめるノートってのは有効だと思います。ただこれもできるようになったら見返す必要はなくなってきますね。

普段からノートにまとめるくらいなら一問でも多く解くべし!と思います。キレイなノートを作ったところで誰も何も評価しないし、小学生中学生じゃないんだから成績にも一切加味されません。ノートをキレイに作成したい人というのも、やはりノートをキレイに作成することが目的になってしまい、学習内容を頭に叩き込んで試験で点を取るという本来の目的が飛んでしまっていると思います。あくまでノートにまとめることは手段にすぎず、こだわるところではありません。ノートをキレイに作るのは自己満足とはいってもコスパ悪すぎで「勉強したつもり」にしかなりません。

こういうノート、ファイナルペーパーって自分で作るから最後の最後に効いてきます。他の人とは必要なこと、覚えること、苦手なこと、っていうのは違うので、他人が作ったものをそのまま使っても非効率的です。他人の力作がすごいと思ってもそのまま使わず自分で作ることをおすすめします。マインドマップとかもですね。たまに他人の作ったマインドマップとか、某講座が提供するマインドマップをそのまま使う!という人がいますが、それ役に立ってるのかな、、と思います。

まとめ

ファイナルペーパーはそれを目的にしても意味がなく、試験直前に「もうこれだけ短期記憶に入れる!」というものをまとめるのが良いと思います。つまり自分ができないところ、間違えやすい問題をまとめるのです。それもコンパクトに。

バッチリ頭に入っていて改めて思い出す必要のないことまでビッシリ書いたところで、本当に必要な復習にならないし頭にも入らない。そもそもそんな今更覚えることないとこばかりのファイナルペーパーを作る時間があるのなら苦手克服の時間に回したほうが役に立つと思います。手段と目的ははき違えないようにしましょう。

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