合格者が優れている人なわけではない
資格試験なんて個人の頭の良さや人柄がいかに優れているかではないんです。いかに優れていてもその試験で点をとれなかったら不合格、たまたまでも点を取れば合格、ただそれだけの話なんです。
だから、合格者=全員が優れている人・素晴らしい人ではないのです。試験に受かったからといってそこまでデカイ顔できるものでもないと思っています。以前にも書いた気がするのですが、中小企業診断士試験は合格しただけでは中小企業診断士になるわけでもないのに、合格直後から「自分は中小企業診断士だ」と名乗る人が一定数いて、デカイ顔する人や、試験自体や受験生を見下す人も残念ながら一定数いるのです。
まあ一次試験で500点、二次試験で300点、勉強期間3ヶ月で合計500時間とかなら見下す気持ちもわかりますけどね。そんな超人ごく一握り。
合格しただけで登録もしていないのに中小企業診断士を名乗ることは私もうーんっと思いますし、ベテラン先生の中ではそのような人を見ると激おこな方もいらっしゃると聞きます。合格前に「合格すれば名乗れると思ってた!」という人はいるかもしれませんが、合格後であれば「ここまできてまだ自分の目指している(た)資格の制度も理解してないの?」とも思いますね。まあごく一部の人ですが。ほとんどの人は「登録予定」みたいなステータスで活動してましたもんね、私を含め。
大事なのは合格後
以前も書いたとおり、資格試験の合格なんてその後の世界への扉を開くきっかけにすぎません。
パスポート取っただけの人が海外旅行をしたことがないように、資格試験に合格しただけでは開いた扉の先にも進んでいないのです。登録さえすれば中小企業診断士を名乗る権利はもらえます。なので登録すればはじめは嬉しいので名乗ります。しかしそれを今後も名乗っていくか?どう活かしていくか?名乗って恥ずかしくないか?は結局自分次第だと思っています。いずれ「中小企業診断士」という肩書が不要になって外すこともあるかもしれません。資格名を毛嫌いする人もいるみたいですし逆にないほうがいい場面もあると聞きます。
なので自分は今は中小企業診断士を名乗っていて、名乗っても恥ずかしくないようインプットを重ねていて、アウトプットする機会もありがたいことに徐々に頂いているので、その機会に恥ずかしくないようにインプットをさらに重ねています。相手から見たら中小企業診断士を名乗っていればこちらが1年生であろうがベテランであろうが関係ない話ですからね。
資格の相乗効果を生み出すのはまず経験を重ねてから
中小企業診断士試験合格後に別の資格を目指すのは否定しません、すごいことだと思いますよ。自分だって秋にITストラテジストを受験しようと思っていますからね。ですが、目指すのは最初の資格を活かしてからでも遅くはないか?と今余計に思うようになりました。というのも中小企業診断士の業務だって知らないことが多すぎてインプットが大変だから。いや、大変というと語弊があるが覚えること多すぎて苦という意味で大変ではなくて、あれもこれも興味があって踏み込みたいし専門家として堂々と生きていくには勉強したいけど時間が足りなくて大変、というイメージ。全然勉強自体は苦ではないですよ。
仕事をしながら他の資格試験の勉強をし、さらに診断士の仕事も勉強する。正直言って超人以外には無理です。仕事+勉強はほとんどの人が通って来た道でしょうけど、そこにもう一つ加わると資格の勉強か診断士の業務の勉強のどちらかが疎かになります。仕事を疎かにする手もありますがそれができるのはごく一部の恵まれた人です。
となると次の資格試験に合格したとしても誕生するのはダブルライセンスですがどちらの実務経験もあまりない人です。果たしてそこに相乗効果は生まれるでしょうか?ゼロに何をかけてもゼロです。
ダブルライセンスになってから両方の業務もスタートというパターンもあるでしょうけど、せっかく勝ち取った権利をそれまで使わないのももったいないなーと個人的には思います。一つの道の経験を重ねたら次に目指すべき資格が変わってくるかもしれないですしね。必ずしも当初描いていたようなダブルライセンスが有効かどうかなんてわかりません。そうなるとただの遠回りです。目的を感じてから次の資格の勉強を始めるでも遅くはないかなと思います。
まとめ
ダブルライセンス自体は否定しませんし、自分も何か取れるなら取りたいとは思うくらいです。ですがそれが活きるのはまずどちらかの道で一人前になってからこそ、一つの道で一人前にも満たないのに相乗効果なんて生まれない。中小企業診断士に一歩だけ足を踏み入れた今だからこそそれはさらに強く感じることができました。少なくとも今の私が何か他の資格に合格しダブルライセンスになったとしても中小企業診断士が武器とはとても言えない。
ちなみに自分が他の資格ではなくITストラテジストを受験しようとしたのは元々SIer勤務だったからで、この世界でもITの知識・経験は武器になると思ったから。また0から勉強が必要なわけでもないため。IT業界の人から見て1人前のITの知識・経験があるかはともかく、少なくとも中小企業診断士の中では、またクライアントとなるべき人たちと比較すればあるほうだと思うから。都合のいい言い方をすれば中小企業診断士のほうがダブルライセンスですね。ITストラテジストはIT系の知識・経験を補完し明確にするためのもの。
もうひとつちなみに、このブログは受験生にドヤ顔したいとか説教したいとかという意味で始めたものではありません。当初より自分の文章アウトプットを習慣化・文章力向上のために始めたものですので、お小遣い稼ぎでAdSense広告のっけてますが一部の記事(補助金や助成金の紹介、試験日程等の事実の紹介、等)を除き他人のウケや流入を考えた記事・文章の作成は行っていません。
コメント
資格試験なんてただのきっかけ、相乗効果は働きますか? | 中小企業診断士たぬき。
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