裁判員裁判の裁判員をやった話

雑記

今回は、以前どこかに書いた文章のリライトです。診断士の話は一切でてこない長文です。お暇な人はお付き合いください。

名刺に書いたり自己紹介で伝えたりしてもスルーされるのですが、他に経験者がめったにいない人生のレア経験として、裁判員裁判の裁判員をやった経験があります。あんまりやりたくない人が多いみたいですが、私の担当した事件では偶然にも一切グロいことがなく、めちゃくちゃいい経験だったのでまたやりたいくらいなのですが、偶然選ばれた人には前向きに参加してもらいなと思っているのでどうやって裁判員に選ばれたのか、どんなことをやったのか、感想を書いていきたいと思います。評議の内容等の守秘義務なところさえ書かなければ裁判員をやったことは公にしても良いのです。

ざっくり言うと殺人未遂で懲役10年以上の事件です。

突然届く地方裁判所からのお知らせ

とある年末、帰宅すると郵便局からの不在通知がポストに入っていました。差出人を見るとそこに記載されているのは「東京地方裁判所」(当時、東京に住んでいたので)。普通の人であればここで心がざわつくのではないでしょうか。何も心当たりがないし。何事や、、何を訴えられたんや、、と思いつつ再配達を依頼、嫌なドキドキをしながら到着を待ち、開封しました。後で聞いたら裁判員全員同じこと思ったらしいです。

そこに書いてあったのは「来年の裁判員候補に選ばれたでー。実際に裁判に出るかどうかはわからんけどな。事情があれば辞退してもらっても構わんけど、裁判員に決まったら仕事は休んでも来てもらうからな。とりあえず調査票書いて返信してな、調査票返さんと罰金10万円やで」(意訳)という文章と、裁判員とはなんぞやを解説した冊子と調査票が入っていました。

次の年に裁判員の候補に選ばれた人には年末くらいにこのようなお知らせが届くのです。選挙人名簿に基づいてどこの地裁の裁判員をやるかどうかが決まるので、東京の人は東京地方裁判所からです。調査票には裁判所に通えない理由があればそれを書けば裁判員が免除されるというものです。会社勤めくらいであれば免除してくれそうにありません。社長さんでも厳しそうです。自営業で雇用0、自分が休むとうんともすんとも言わないくらいであれば辞退はさせてくれるようです。なかなか厳しいです。

ちなみに東京では裁判員の候補に選ばれる段階では完全ランダムでおよそ1年に1/250くらいの確率らしいです。辞退やバックレ等があるので多めに選ばれるらしいですがそれなりに身の回りにいてもおかしくないわけですが、一度も該当者に出会ったことありませんが。私は当時はただのサラリーマンで幸運にも特別休暇の認めてくれる会社だったので、できることなら選ばれたらいいなあ、と思い調査票を送付しました。

国からの命令ではあるのですが強制力があるのかないのか。せめて会社には「こいつ裁判員になったら会社休ませて裁判所に通わせろ」と言ってくれればいいんですけどねえ(最後のアンケートに書きました)。であれば会社も休暇を認めるでしょう。

長くなるのでページを分けます

コメント

タイトルとURLをコピーしました